自動車のように高額のものを購入する場合、多くはローンやクレジットなどによって購入して分割で支払うという方法が取られるのが一般的です。
では、「ローン」と「クレジット」には、どのような違いがあるのでしょうか。
「ローン」と「クレジット」の違い
「ローン」と「クレジット」は、共に「商品の代金を後払いする」という意味では同じで、利用する際にも同じように使うことが出来ます。
しかし、この2つは異なったものであり、その違いによって利用の仕方が異なってくる場合があります。
ローン
『融資(ゆうし)とは、銀行などの金融機関が、利息(金利)を得る目的で、会社、個人などの資金需要者に金銭を貸し出すこと。ローンともいう。個人向けの小額のサービスはキャッシングともいう。』
~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「融資」
(最終更新 2007年6月12日 (火) 11:53)
つまり、利用者にとっての「ローン」は、「金銭を借りること」を言い、金額の大小はありますが、“キャッシング”と同じ意味であると言えます。
クレジット
一方「クレジット」は、語源のラテン語「貸し付け」の意味から“信用、信頼”という意味を持っており、“信用貸し”“信用販売”という意味でも使われています。
つまり、「クレジット=信用販売」ということから、
『信用販売(しんようはんばい)・信販(しんぱん)とは、買い手に信用を供与し、代金後払いを認める販売方法』だと言えます。
~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「信用販売」
(最終更新 2007年7月18日 (水) 14:11)
つまり、利用者にとっての「クレジット」とは、「代金の後払い」または「商品の先受け取り」と言うことが出来ます。
ローンとクレジットの比較
「ローン」と「クレジット」は同じように使われていることが多いですが、上記のように根本的に性質が違う事によって、下記のような違い発生します。
ローン | クレジット | |
---|---|---|
所有権 | 購入者 金銭を借りて商品を購入しているので、自己資金で購入した場合と同じ扱いになります。 | 販売店など 商品を前借りしている状態なので、完済するまでは販売店などが所有者で、購入者は“使用者”になります。 |
手続き | 購入者が行う 購入者が資金の借り入れを行い、その資金を販売店に支払う為、手続きは全て購入者が行うことになります。 | 販売店が行う 販売店が提携している信販会社に手続きを行う為、各手続きは販売店が代行することになります。 |
金利 | 低め 一般的に金利が低くなるほど、審査が厳しくなります。 | 高め 一般的に金利が高くなるほど、審査が緩くなります。 |
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