ローンを組む場合でも、クレジットで購入する場合でも「借り入れ」という方法によって商品を手に入れることのになります。その為、借入金に対して「金利」が発生し、返済する時には借入額に金利を上乗せした金額を支払うことになります。
その金利は、自動車のように高額になるほど高い金額になってしまうので、自動車ローンを組む金融機関を選ぶ際に最も大きなポイントになります。
自動車ローンの2つの金利
金利には「固定金利」と「変動金利」の2つがあり、金融機関によって、固定金利しか設定していない場合と、変動金利と固定金利を選択することが出来る場合があります。
固定金利
固定金利とは、契約時から完済時まで同じ金利で課せられる金利の事を言います。固定金利は、契約時点で支払い総額などが正確に把握出来る事が特徴だと言えます。
変動金利
変動金利とは、支払期間中定期的に金利の見直しを行い、見直した金利を残高に課ける金利です。変動金利は、一般的に年に2回、その時点での水準となる金利に合わせて調整されるもので、その時点の景気が繁栄された金利だと言えます。
利用者側の立場で言えば、契約時以降に景気が良くなれば金利は上昇するので、“固定金利”が有利になり、景気が悪くなれば“変動金利”が有利になります。
金利(保証料) | 返済方法 | |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | (変動)6.625% (固定)8.125% | 元利均等返済 |
西京信用金庫 | (固定)3.0%(+0.95%) | 元金均等返済 または、元利均等返済 |
中央労働金庫 | (固定)1.7%(+0.7%) | 元金均等返済 または、元利均等返済 |
JA湘南 | (固定)2.5%(+1.0%) | 元利均等返済 |
マイワン | 6.9~18.0% | 残高スライド または、元利込定額返済 |
モビット | 15.0~17.5% | 残高スライド または、元利定額返済 |
アットローン | 15.0~18.0% | 残高スライド または、元利定額返済 |
イコールクレジット | 6.5~17.5% | 元利定額残高スライドリボルビング |
シンキローン | 15.0~18.0% | 借入金額スライドリボルビング方式 |
プリーバ | 9.7~23.0% | 残高スライドリボルビング返済 または、元利均等返済 |
レイク | 12.0% | 元利均等返済 |
アコム | 12.0~18.0% | 定率リボルビング方式 |
ディック | 12.88~29.2% | 元利定額リボルビング方式 または、元利均等分割返済 |
プロミス | 13.5~19.5% | 元利均等返済方式 |
※金利は作成時点のものであり、変更する可能性があります。
返済方法の種類
ローンを組む場合でも、クレジットで購入する場合でも「借り入れ」という方法によって商品を手に入れることのになります。
借り入れをしている以上、返済をしなければいけませんが、自動車ローンの返済方法には幾つかの種類があります。
元金均等返済
借り入れしている元金を均等割して、その金額に金利分をプラスして毎月支払っていく返済方法です。
毎月一定金額ずつ元金が減っていき、減った元金に対して金利がかかる為、毎月支払い金額が減っていきます。
繰り上げ返済の効果が高く、トータルの支払額を抑えやすい支払い方法になります。
元利均等返済
毎月の支払額が一定になるように設定された返済方法で、毎月の支払い額に対する元金の割合が最初は小さく、次第に大きくなっていきます。
最初のうちは元金分の支払額が少ないので、元金均等返済よりも遥かに繰り上げ返済の効果が高いのも特徴の1つです。
しかし、最初の内は元金が減りにくいため、元金均等返済に比べ金利がかかる元金が大きくなり、トータルでは元金均等返済よりも多く支払う事になってしまいます。
アドオン返済
「分割返済」と呼ばれる事もあるkの返済方法は、最初に金利総額を算出し、元金+金利分を均等割りして支払っていく方法です。
元利均等返済と同じように、毎月の返済額が同じになる為、支払いがしやすく返済計画もたてやすいですが、元金の全額に対して金利がかかる為、トータルの支払額が大きくなってしまいます。
リボルビング返済
フリーローンやキャッシングで利用される事が多い返済法で、支払い期限を決めずに毎月一定の金額を支払っていく返済方法です。
毎月一定額の返済になる為、支払いはしやすいですが、支払いが長期化しやすく、トータルの支払額も上記の3つの方法に比べ多くなってしまいます。
スライド返済
リボルビング返済にも分類されるこの支払い方法は、基本的にリボルビング返済と同じですが、元金の残高によって、支払い金額が変わっていくと言う方法です。
例えば、元金残高が100~150万円の時には3万円ずつの支払いで、元金が100万円を切ってからは2万円ずつの支払いになります。
この方法では、元金の残高が多い時には支払額も多くなるので、リボルビング返済に比べ早く返済ができますが、リボルビング返済と同様にトータルの支払額は上記の3つよりも多くなってしまいます。
三菱東京UFJ銀行 | 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
---|---|
西京信用金庫 | 元金均等返済 (ボーナス併用返済可) 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
中央労働金庫 | 元金均等返済(ボーナス併用返済可) 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
JA湘南 | 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
マイワン | 残高スライド 元利込定額返済 |
モビット | 残高スライド 元利込定額返済 |
アットローン | 残高スライド 元利込定額返済 |
イコールクレジット | 元利定額残高スライドリボルビング |
シンキローン | 借入金額スライドリボルビング方式 |
プリーバ | 残高スライドリボルビング返済 元利均等返済 |
レイク | 元利均等返済 |
アコム | 定率リボルビング方式 |
ディック | 元利定額リボルビング方式 元利均等分割返済 |
プロミス | 元利均等返済方式 |
借り入れ限度額の違い
ローンを組む場合でも、クレジットで購入する場合でも「借り入れ」という方法によって商品を手に入れることのになります。
借り入れをする際に大きなポイントになるのが金利ですが、金利の他にも「借り入れ金額」「借り入れ期間」なども大きなポイントになります。
借り入れ金額
借り入れ金額は、各金融機関によって独自に設定されており、利用者の信用度によっても大きく異なってきます。
一般的に、厳しい審査に通るような信用力(返済能力)がある場合には、借り入れ可能額は高くなります。
例えば、金融機関で設定されている限度額は200万円であっても、その他に借り入れがあったり、過去に滞納した経歴があることで信用度は下がり、金利が上がる他に借り入れ可能額が100万円にしかならないような場合もあります。
借り入れ限度額
借り入れ限度額は、各金融機関のプランによっても大きく異なっています。
ローンの種類 | 限度額 | 返済期間 | |
---|---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 自動車 | 300万円 | 10年 |
西京信用金庫 | 自動車 | 500万円 | 8年 |
中央労働金庫 | 自動車 | 500万円 | 10年 |
JA | 自動車 | 500万円 | 7年 |
マイワン | フリー | 500万円 | ー |
モビット | フリー | 300万円 | ー |
アットローン | フリー | 300万円 | ー |
イコールクレジット | フリー | 300万円 | ー |
シンキローン | フリー | 200万円 | 3年(自動更新) |
プリーバ | フリー | 300万円 | 5年(自動更新) |
レイク | ライセンス(フリー) | 100万円(50万円) | 4年 |
アコム | フリー | 300万円 | 4年11ヵ月 |
ディック | フリー | 300万円 | 7年 |
プロミス | 目的ローン(フリー) | 50万円(300万円) | ー |
返済期間
借り入れをする時、重要なポイントの1つとなるのが「返済期間」です。
それは、単に「長い間返済し続けなければいけない」と言うだけでなく、ローンやクレジットの金利が「年金利」であることによって、返済期間が長いほど支払い総額が多くなってしまう点にあります。
具体例として、金利4%で200万円の借り入れをして、均等払いを行った場合、
月額 | 総利息額 | |
---|---|---|
2年(24ヵ月)返済 | 8万6,849円 | 8万4,396円 |
4年(48ヵ月)返済 | 4万5,158円 | 16万7,589円 |
このように、トータルで計算すると長期返済の方が高い金額を払ってしまうことになってしまう為、ローン組む際には、支払い期間の長さによるトータルの支払額も検討の材料にする必要がありま
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